この戦略で期待できること
- 安全設計なトラリピ戦略のためトラリピ初心者の方から上級者まで幅広い方に活用いただけます。
- 比較的少ない手間でキャッシュ・フローを得ることができます。
- ワイドレンジ戦略の安心感を少額から味わうことができます。
トラリピOny ~少額ワイドレンジ戦略~
主に対象となる方
- これからトラリピを始めようとしている初心者の方
- AUD/NZDをハーフ&ハーフで運用しているが、ショートレンジの上抜けに不安を抱えている方
- ワイドレンジのトラリピを予算100万円未満で試してみたい方
対象通貨ペア
- AUD/NZD
- EUG/GBP
やること
予算に応じてプランを選択し、設定表に従ってトラリピを仕掛けてください。
- 高予算プランの方が想定利益額は大きい見込みですが、利益率はどのプランもほぼ同等です。
- 通貨量はすべて0.1万通貨で設計しています。
- 各予算額は、設定考案時点の為替レートに基づいて算出されています。相場状況によって変動するため、予算金額の目安としてご活用ください。
プランは4種類あります。ご自身の予算と特徴を踏まえてお選びください。
- 予算40万円プラン:低予算で稼働させられる
- 予算50万円プラン:バランスの良さがポイント
- 予算60万円プラン:1や2と比べて決済回数が多め
- 予算70万円プラン:フルコースいいとこどり
くわしくは下の表を見てね!▼を押すと設定表と特徴が出ます。
予算40万円プラン
通貨ペア | 売買 | レンジ下限 | レンジ上限 | 本数 | 利幅 | 想定ロスカットレート |
---|---|---|---|---|---|---|
AUD/NZD | 買 | 1.02900 | 1.11900 | 16 | 0.01000 / 100 pips | 0.98000 |
AUD/NZD | 買 | 1.00900 | 1.10900 | 11 | 0.03000 / 300 pips | 0.98000 |
EUR/GBP | 売 | 0.82000 | 0.92000 | 11 | 0.01000 / 100 pips | 0.99000 |
一番おさいふに優しいプラン。トラップ全体でプラススワップも期待できそう。欠点はとにかくヒマなこと。忘れるくらいで丁度よさそう。
予算50万円プラン
通貨ペア | 売買 | レンジ下限 | レンジ上限 | 本数 | 利幅 | 想定ロスカットレート |
---|---|---|---|---|---|---|
AUD/NZD | 買 | 1.02300 | 1.09300 | 15 | 0.00500 / 50 pips | 0.98000 |
AUD/NZD | 買 | 1.02900 | 1.11900 | 16 | 0.01000 / 100 pips | 0.98000 |
AUD/NZD | 買 | 1.00900 | 1.10900 | 11 | 0.03000 / 300 pips | 0.98000 |
EUR/GBP | 売 | 0.82000 | 0.92000 | 11 | 0.01000 / 100 pips | 0.99000 |
バランス型プラン。AUD/NZD下落トレンド時でもリバウンドを拾いやすいので、40万円プランと比べて決済チャンスが多め。AUD/NZD高値圏も追える。欠点はそれなりにヒマなことと、トラップ全体でスワップがごくわずかにマイナスになるかもしれないこと。
予算60万円プラン
通貨ペア | 売買 | レンジ下限 | レンジ上限 | 本数 | 利幅 | 想定ロスカットレート |
---|---|---|---|---|---|---|
AUD/NZD | 買 | 1.02300 | 1.09300 | 15 | 0.00500 / 50 pips | 0.98000 |
AUD/NZD | 買 | 1.02900 | 1.11900 | 16 | 0.01000 / 100 pips | 0.98000 |
EUR/GBP | 売 | 0.82000 | 0.92000 | 21 | 0.00500 / 50 pips | 0.99000 |
決済回数重視プラン。レートがレンジ内で推移する場合にはそれなりの決済頻度が期待できそう。スワップもトータルプラス見込み。欠点は、他のプランと比べて対応レンジが狭いこと。
予算70万円プラン
通貨ペア | 売買 | レンジ下限 | レンジ上限 | 本数 | 利幅 | 想定ロスカットレート |
---|---|---|---|---|---|---|
AUD/NZD | 買 | 1.02300 | 1.09300 | 15 | 0.00500 / 50 pips | 0.98000 |
AUD/NZD | 買 | 1.02900 | 1.11900 | 16 | 0.01000 / 100 pips | 0.98000 |
AUD/NZD | 買 | 1.00900 | 1.10900 | 11 | 0.03000 / 300 pips | 0.98000 |
EUR/GBP | 売 | 0.82000 | 0.92000 | 21 | 0.00500 / 50 pips または 0.01000 / 100 pips | 0.99000 |
フルコースプラン。全プランのいいところが詰まっていて、Onyもお気に入り。欠点は、単純に予算額が一番高いこと。
注文例
- 予算40万円プランをトラリピで仕掛ける場合の設定例です。
- 決済トレールやストップロスは設定しないことに注意しましょう。
上記の注文例に従ってトラリピを発注すると、下のチャート図にある通りの範囲をカバーできるよ。
ストップロスは設定しなくていいの?
うん、ストップロスに引っかからないように十分な予算を組んだ設定になっているんだ。想定ロスカットレートをわかりやすくするために、ストップロス設定を入れたチャート図にしてみたけど、どうかな。
ストップロスまでの距離がとても遠いでしょ?
ほんとだ。20年くらい届いたことないようなレート。
AUD/NZDもEUR/GBPも同じ考え方で予算を組んでいるんだ~。
損切を考えなくて良くなるのは嬉しいねぇ
ところで、利確しきってレンジ抜けちゃったらどうするの?
その時は特に何もしない。慌てずにゆっくり、その時の相場の状況をよく見て新しい戦略を選びなおそう。
どの証券会社が向いているか?
この戦略を運用するのに向いていると思われる証券会社を2つご紹介します。
自動運用で手間を最低限に抑えたい方向け
最初に設定を入れた後、なるべく触りたくない、手間をかけたくない、という方はマネースクエア社のトラリピで運用してみましょう。
インターフェイスがわかりやすいので初心者向け…と思われがちですが、自動売買で放置できるため、ある程度経験を積んだ方にも向いている気がします。反面スワップポイントやスプレッド等のスペックは通常のFX口座と比べると悪いですが、これは自動売買システムのコストとして割り切った方が良いと思います。
スプレッドやスワップ等の口座スペックに拘る方向け
この戦略は手動でトラップトレード運用を行うことも可能な程度にトラップ間隔や利幅を調整してあります。通常のFX口座の方が口座スペック自体は良いことが多いので、手動運用に不都合を感じない方はこちらが向いているかもしれません。
LIGHT FXはどの通貨ペアでもスワップポイントやスプレッドのバランスが良く、また通貨ペア強弱も参照できるので、個人的に好きな口座です。エントリー時のすべりやアプリの操作性は多少気になりますが、この戦略を運用する上ではほぼ問題にならないでしょう(主観です)
なぜOnyはこの戦略を考えたのか?
- トラリピはワイドレンジに構えてトレード方向を限定しないと結局儲けられないから
- ハーフ&ハーフは運用をやめるタイミングが非常に難しいから
- ワイドレンジ戦略は通貨ペアを厳選し設定を熟慮しないと必要資金が嵩んでしまうから
以下のセクションで順を追って解説します。
トラリピは損切りをするには向かない手法
結論:損切りが限りなく不要な戦略がベター
FXトレードにおいて、損切はリスクを限定するための重要なテクニックと位置付けられています。
FXにおける損切りの重要性と損失を抑えるためのタイミングの見極め方 -SBIFXトレード-
上記のように、損切りは原則として期待できる利食い幅に対して損失をなるべく小さく抑えるために実行するものです。
トラリピもFX手法の一種であるため損切りが重要であることに違いはありませんが、トラリピ特有の注意点があります。
- トラリピのレンジは500pipsや1000pipsといった広い範囲で設定されることが多い
- トラリピでの損切りは基本的に含み損を抱える方向にレンジアウトした場合に行われるため、数百pips単位での損失を確定することになりやすい
損切りを行うことで、得られた利益額の大半ないしはそれ以上の損失を確定する事態になりやすい
せっかく稼いだお金、無駄にしたくない…
ところが、トラリピにある程度慣れてくるとついつい利益率を上げようとして、損切りすればいいやと思いながらレンジを狭く設定したりレバレッジを効かせてしてしまいがち…
おにーさんもご多分に漏れなかった、ってことだね?
そういうこと。一時的に大きく稼げるけど、結局いつか大きく損切りすることになって、手元に残らなくなる。
なので、初心に帰って限りなく損切りの必要性が無さそうな戦略を考えることにしたんだ~
ハーフ&ハーフの功罪
結論:ハーフ&ハーフは諸刃の剣。出口戦略が難しい。→1通貨ペアあたりのトレード方向はなるべく限定したい。
AUD/NZDのトラリピを中心に収益力の高い手法として知られているハーフ&ハーフ設定。AUD/NZDの直近7年のレンジに適用すると、例えば以下のようなイメージとなります。
レンジ内なら上に行っても下に行っても利益出せる!
そう、びっくりするくらい利益出るよね!
でも、チャート形状、安心して見ていられる?
2015年より前はもっとずっと高いところにいたんだもんね…
そう考え始めると怖いかも
もし大幅に上に抜けちゃったら、追加入金して強制ロスカットを回避したとしても、青いレンジのポジションは何年も含み損のまま抱え続ける羽目になるかもしれないよね
損切りすればいいんじゃないの?
うん、ただその場合はさっき話したように、(ショートのトレードで)稼いだお金の大半以上を失うことになりやすい…
ハーフ&ハーフは収益力が高い反面、損失リスクも同時に抱え込む
それなら、損切りの必要が無いところでやめればいい!
そう、ハーフ&ハーフならハーフライン近辺だと含み損が最小だから、そのタイミングで離脱すれば高利益率の状態で運用を終了できる。
そうだよね~!ハーフ&ハーフすごい!
ところで、現在レートがハーフライン近辺ってことは、レンジ想定も合ってて利益もガッツリ出ていると思うんだけど、それでもやめるの?
えっ、なんでやめなきゃならんの!?w
ハーフ&ハーフの止め時は、運用状況が絶好調の時。順調に稼働している設定を意図的に終了するのは心理的に困難
ワイドレンジ戦略を考えるとどうなるか?
ここまでの話で、トラリピ手法は損切りとの相性が悪いこと、ハーフ&ハーフは止め時が難しいこと、についておわかりいただけたでしょうか。そこでもうひとつ、超長期の値動きをカバーするようにトラリピを仕掛けるワイドレンジ戦略について考えてみましょう。
結論:通貨ペアを厳選して必要資金の削減と適度な分散効果を狙いたい
必要資金
ワイドレンジ戦略はカバーする値動きの範囲が広いため、設定を稼働させるための必要資金が多くなりがちです。そこで、通貨ペアを厳選する必要に迫られることになります。
ほらほら!すごく広いレンジに仕掛ければ、レンジアウトの心配もなさそう!
確かにこれなら安心!ところでこの設定仕掛けるのにいくら必要なの?
NZD/JPYだから…0.8円間隔トラップで45万円くらいかな!
AUD/NZDに、同じくらいの間隔ですごく広いレンジに仕掛けるとどうなるのかな?
えーと… あっ、25万円くらいで済みそう
やっぱり高低差が小さい通貨ペアの方が、必要資金も少なく済むんだねー
ワイドレンジ戦略の場合、広いレンジを支えるために資金が嵩む。
レンジ高低差が小さい通貨ペアを厳選したい
分散効果
FXにおける分散効果とは、値動きの異なる通貨ペアを組み合わせて、トータルでの必要資金低減を期待して検討されることが多いです。値動きが異なる通貨ペアの組み合わせとは、通貨ペア同士の相関が低い組み合わせのことです。通貨ペアに含まれている通貨や、その通貨を発行している国家の経済基盤が異なっていると、相関が低くなる傾向にあります。
AUD/JPYとNZD/JPYなら違う通貨が入ってるし、分散できるかな🎵
通貨ペアが違うから値動きは違うね
でもなんだかチャートの形が似てるような…
どちらのペアもJPYが入っているから、日本円だけが動くような場合には両ペアとも同じように動くんだね。
AUD/USDとNZD/JPYならどうかな
含まれる通貨が4つになるとだいぶ違うね~。2009年~2015年までの値動きがかなりバラバラ!
でも最近は値動き似てる?
2015年以降は似た値動きにも見えるかな。オーストラリアとニュージーランドは国家こそ違うけど、隣国同士で地理的条件も経済基盤も似たところがあるから、通貨の価値も連動しやすい
AUD/NZDとEUR/GBPならどや!
似ているところも無くはないけど、傾向としては違う値動きに見えるね
でもAUD/NZDはさっきまでと同じでAUDもNZDも入ってるよ?なのに何でこんなに違うんだろ?
さっきまではUSDやJPYから見た時のAUDやNZDの値動きを見ていた。AUD/NZDは、NZDから見た時のAUDの値動きを見ているからだね。
いまいちピンと来ない…(´・ω・`)
話が長くなっちゃうからまた今度にしようw
通貨をバラバラにして通貨ペアも厳選してようやく分散効果が得られる
ただし低相関での分散の場合は、各通貨ペアが似た値動きをする局面もあるため、必要資金低減にならない恐れがある
最後に、Onyがなぜこの戦略を考えたのか、もう一度書きますね
- トラリピはワイドレンジに構えてトレード方向を限定しないと結局儲けられないから
- ハーフ&ハーフは運用をやめるタイミングが非常に難しいから
- ワイドレンジ戦略は通貨ペアを厳選し設定を熟慮しないと必要資金が嵩んでしまうから
おわりに
AUD/NZDやEUR/GBPは数年もの間、限られたレンジで上下を続けていることもあり、短期的な収益性を向上させるためにハーフ&ハーフなどの比較的リスクが高めの手法を活用したくなります。もちろん、目先の確定利益は無視できないほどに増え、より効率的な運用を求めたくなることでしょう。しかしそうした場合、発生した利益がいつまで経っても出金できない…という事態に陥っていないでしょうか?今一度ご自身の戦略や運用手法を見直してみて、より長く安定的に使える方法を見出してみることも、一興かもしれません。